店先でスマートフォンの地図画面から自分の店の情報を確認し、更新できることに気づいた企業SNS担当者の情景

Googleビジネスプロフィール投稿活用|来店につなげる使い方

「SNSは毎日なんとか回している。でも、Googleマップに出てくるうちの店の欄、最後に触ったのいつだっけ……」。

ふとそう思って開いてみたら、写真は開店時のまま、お知らせも空っぽ。SNSの投稿だけで手いっぱいなのに、また管理する場所が増えるのか——正直、そう感じますよね。

でも安心してください。Googleビジネスプロフィールの投稿は、SNSほど手間はかかりません。というより、SNS用に作った投稿を「そのまま少し削って置くだけ」で成り立つ場面がほとんどです。しかも、ここを見ている人は、SNSのタイムラインを流し見している人とは決定的に違います。もう、あなたのお店を探しています

今日は、その「投稿」機能の使い方を、明日そのまま試せる形で一緒に整理していきます。

結論:Googleビジネスプロフィールの投稿は、次の3つだけ押さえれば大丈夫です。
まずは「最新情報」だけ使う(3種類あるけれど、迷ったらこれ)
写真1枚+2〜3行+ボタン1つで完成。SNS投稿の使い回しで十分
③ 成果はフォロワーではなく「ルート検索・電話・サイトのクリック」で見る

頻度は月2〜4回から。毎日投稿する場所ではありません。

何が起きているか:SNSとGoogleでは「会っている人」が違う

まず、ここを押さえると気持ちがぐっと楽になります。

Googleビジネスプロフィール(Google検索やGoogleマップに表示されるお店・会社の情報欄を、無料で管理できる仕組み。以前は「Googleマイビジネス」という名前でした)を見ている人は、たいてい次のどちらかです。

一方、SNSのタイムラインを流れているのは、まだあなたのお店を知らない人、もしくは知っているけれど今日行くつもりはない人です。

つまり、役割がまったく違います。

SNSの投稿Googleビジネスプロフィールの投稿
会っている人まだ知らない人・ゆるくつながっている人もう探している人・行くか決めかけている人
求められるもの面白さ・共感・世界観今の状況・具体的な情報・行き方
投稿の頻度週数回〜毎日月2〜4回で十分
うまくいったサインいいね・保存・コメント電話・ルート検索・サイトへのクリック

ここが混ざると、「SNSと同じテンションで書いたのに反応がない」と落ち込むことになります。でもそれは失敗ではなく、場所に合わせて言い方を変えるだけの話です。

そしてもうひとつ。投稿がなくても、お店の情報欄自体はすでに表示されています。だから「投稿していない=ゼロ」ではありません。今あるものに、少し足していく。そういう気持ちで大丈夫です。

投稿は3種類。迷ったら「最新情報」だけでいい

投稿を作ろうとすると、種類を選ぶ画面が出てきます。ここで固まってしまう人が多いのですが、判断はとてもシンプルです。

Googleビジネスプロフィールの投稿3種類(最新情報・特典・イベント)の使い分けを、店舗の場面で並べて示した図
日常のお知らせは「最新情報」、割引やクーポンは「特典」、日付が決まっている催しは「イベント」。迷ったら左の「最新情報」で大丈夫。

最初のうちは、「最新情報」だけ使えば十分です。特典やイベントは、実際にそういう企画が立ったときに初めて開けばいい引き出しだと思ってください。

なお、投稿できる種類や画面の名称は、Google側の仕様変更で変わることがあります。表示が記事と違うときは、Googleビジネスプロフィールの公式ヘルプで最新の案内をご確認ください。

手順1:投稿画面までたどり着く(ここが最初の関門)

意外と、ここでつまずきます。というのも、専用のスマホアプリは現在は提供されていません(かつて「Googleビジネスプロフィール」アプリがありましたが、提供が終了しています)。今は、Google検索やGoogleマップから直接操作する形になっています。

まず今日は、この画面を開いてブックマークするところまでで十分です。ここまで来られたら、あとは書くだけになります。

権限が誰にもない、あるいは前任者のアカウントのままで入れない——という場合もよくあります。そのときは、オーナー権限の申請(すでに管理者がいる場合はその人への確認)から始めます。これは1日では終わらない作業なので、「今日できないこと」として切り分けて大丈夫です。

手順2:中身は「写真1枚+2〜3行+ボタン1つ」

投稿の中身は、驚くほど簡単でかまいません。むしろ、長く書くほど読まれにくくなります。

写真(1枚)

文章(2〜3行)

一覧では最初の1〜2行だけが見えて、続きは「もっと見る」の内側に入ります。つまり、言いたいことを先に書くのが基本です。

文章の上限はかなり長め(1,500文字程度)に取られていますが、実際は100〜200文字くらいで十分です。読む人は「今どうなっているか」を知りたいだけなので、書き込みすぎないほうが親切です。

ボタン(1つ)

投稿には「詳細」「電話」「予約」などのボタンを付けられます。ここでよくあるもったいないパターンが、リンク先をホームページのトップにしてしまうことです。

新商品の投稿なら、その商品のページへ。予約の投稿なら、予約フォームへ。着いた先で迷わせない。これだけで、せっかくのクリックが無駄になりません。リンク先ごとの成果を分けて見たいときは、UTMでの計測を合わせておくと後で振り返りやすくなります。

手順3:SNSの投稿を「作り直さず」持ってくる

ここがいちばん時間を節約できるところです。ゼロから書く必要はありません。

そのまま使いやすいもの

手を入れたほうがいいもの

避けたほうがいいもの

写真にお客さんや社員が写り込んでいる場合の扱いは、SNSと同じ基準で見ます。心配なときは写り込みチェック社員が写る投稿の同意を先に済ませておくと安心です。

手順4:頻度は「月2〜4回」から。止まっても大丈夫

「毎日投稿しないと効果がない」と言われることがありますが、この場所に関しては、そこまで頑張らなくて大丈夫です。

続けるコツは、SNSの投稿を作るついでに「これはGoogleにも置けるな」と1本選ぶこと。新しく作らない。これだけで、負担はほとんど増えません。

複数の発信先をどう回すかで迷っているなら、複数SNSの使い回しと作り分けの判断基準も同じ考え方で書いています。

手順5:書き方で気をつけたい5つのこと

Googleビジネスプロフィールには、投稿内容についてのポリシー(掲載ルール)があります。難しく身構える必要はありませんが、次の5つだけ頭の隅に置いておくと安心です。

  1. 事実と違う内容を書かない。価格、在庫、営業時間は、投稿した時点の事実に合わせます。すぐ変わるものは「◯月現在」と添えておくと親切です。
  2. 行きすぎた表現を使わない。「日本一」「絶対に満足」などの言い切りは、根拠がなければ景品表示法の観点でも避けたい表現です。「スタッフに人気です」「リピートの多い一品です」のような、事実ベースの言い方に置き換えられます。
  3. 健康や効果の断定をしない。飲食・化粧品・健康関連の商品で「◯◯が治る」「痩せる」といった表現は、薬機法の観点から使えません。ここは業種によっては特に注意が必要な部分です。表現の考え方は配慮したい言い回しの記事もあわせてどうぞ。
  4. 他店を名指しで比べない。比較そのものより、名指しで下げる書き方がトラブルのもとになります。
  5. 写真の権利を確認する。ネットで拾った画像、メーカーの公式画像の無断使用は避けます。自分たちで撮った写真がいちばん安全で、いちばん伝わります。

ポリシーに合わない投稿は、公開されなかったり削除されたりすることがあります。とはいえ、普通にお店の様子を書いている限り、そうそう引っかかるものではありません。過度に怖がらず、上の5つだけ確認できれば十分です。

手順6:成果は「見られた数」より「動いてくれた数」で見る

管理画面には、パフォーマンス(分析)の項目があります。ここで見たいのは、いいねの数ではありません。

見るのは、この3つで足ります。

加えて、どんな言葉で見つけられたか(検索語句)も確認できます。「店名で来ている人が多いのか」「近くの◯◯で来ている人が多いのか」がわかると、投稿に書くべき言葉が見えてきます。たとえば「駐車場」で探されているなら、駐車場の写真と台数を1本投稿する。それだけで、来店前の不安がひとつ消えます。

なお、投稿1本ごとの細かい数字は多く取れません。だから、投稿単位で一喜一憂しなくて大丈夫です。見るなら月単位で、「先月と比べて、ルート検索や電話が増えているか」。これで十分です。

指標の選び方全般は、企業SNSのKPIの考え方と同じ発想でまとめています。

あなたへの影響

明日やること

  1. 自社名でGoogle検索して、管理メニューが出るか確かめる。出なければ、権限の確認から。ここまでで今日は十分です。
  2. 営業時間・電話番号・住所が今も正しいか、1分だけ見る。投稿より先に、ここが正確であることが大事です。
  3. 今週SNSに出した投稿から、1本だけ選ぶ。新商品やお知らせ系が向いています。
  4. その1本を、写真1枚+2〜3行に削って「最新情報」で投稿する。ボタンのリンク先は、トップページではなく該当ページへ。
  5. 来月、ルート検索と通話の数字を1回だけ見る。増えていなくても大丈夫。基準の数字が手に入ります。

全部を明日やらなくて大丈夫です。1番だけでも、止まっていたものが動き出します。

情報を整えたお店に来店したお客さんを、担当者が穏やかな笑顔で迎えている明るい情景

SNSの投稿は、届いたかどうかが数字で見えにくくて、心細くなる日があります。

でも、地図アプリでお店を探して、写真を見て、営業時間を確かめて、実際に足を運んでくれた人がいる。その道のりの途中に、あなたが整えた情報が確かに置かれていたはずです。

今日ここまで読んで「そういえば放置してたな」と思い出せたなら、それだけで、もう半分終わったようなものです。写真1枚と2行から、気楽に始めましょう。

チェックリスト(保存用・Googleビジネスプロフィールを整えるとき)

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