
企業SNS投稿テンプレートの作り方|制作時間を減らす型と項目
「今日、何を投稿しよう」。
その一言を、毎日ゼロから考えていませんか。ネタを決めて、書き出しを考えて、本文をまとめて、ハッシュタグを選んで、画像を用意して……。一本の投稿ができるまでに、思った以上の時間がかかりますよね。しかも、ひとり運用だと、この作業を他の仕事の合間にねじ込むことになります。
そんなときに効くのが「投稿テンプレート」です。毎回同じ土台から始められるようにしておくと、迷う時間がぐっと減ります。ここでは、ひとり運用でも無理なく作れるテンプレートの決め方と、入れておく項目、そのまま使えるひな形を一緒に整理していきます。
結論:投稿を速くするコツは「文章をうまく書くこと」ではなく、「毎回考える部分を減らすこと」です。
- まず、よく使う投稿の「型」を3〜4個だけ決める
- 型ごとに「穴埋め」できるひな形を作る(ゼロから書かない)
- ハッシュタグ・締めの一言など「毎回同じ部分」は固定してしまう
- テンプレは完璧を目指さず、使いながら少しずつ直す
なぜ毎回時間がかかるのか
そもそも、投稿に時間がかかるのは、文章力の問題ではないことが多いです。原因は「毎回、全部を同時に決めようとしている」ことにあります。
- ネタ、構成、書き出し、本文、ハッシュタグ、画像を一度に考えている
- 「前どう書いたっけ」と、過去の投稿を毎回探しにいっている
- 書き出しの一行目で手が止まり、そこで一番時間を使っている
- 完成の基準がないので、いつまでも直してしまう
決めることが多いほど、脳は疲れて手が止まります。テンプレートの狙いは、この「毎回決めていること」を、先にまとめて決めておくことです。一度決めておけば、投稿のたびに考えるのは「中身」だけで済みます。
テンプレートは「型」と「ひな形」の2階建て

投稿テンプレートは、2つの層に分けて考えると作りやすくなります。
- 型:どんな種類の投稿か(お知らせ/商品紹介/豆知識/舞台裏 など)
- ひな形:その型ごとの、穴埋めできる文章のかたち
いきなり完璧な文章のひな形を作ろうとすると挫折します。まずは「自分がよく投稿する型は何か」を洗い出すところから始めましょう。過去1か月の投稿を見返して、多いものを3〜4個選べば十分です。
ステップ1:よく使う「型」を3〜4個だけ決める
型は多いほど良い、ではありません。多すぎると結局「どれで書くか」で迷います。まずは自社で頻度の高いものに絞ります。よくあるのは、次のような型です。
- お知らせ型:新商品・キャンペーン・営業時間などの告知
- 商品紹介型:商品やサービスの魅力を一つ伝える
- 豆知識・お役立ち型:読む人に役立つ小ネタ
- 舞台裏・中の人型:仕事のようすや準備の風景を見せる
この中から、自社でよく使うものを3〜4個選びます。全部やろうとせず、「まずこの3つ」で構いません。足りなければあとから足せます。
投稿ネタそのものが浮かばないときは、「投稿ネタが尽きたときに使える『ネタの引き出し』」もあわせてどうぞ。型とネタはセットで効いてきます。
ステップ2:型ごとに「穴埋めひな形」を作る
型が決まったら、それぞれに穴埋めできるひな形を用意します。ポイントは、考える場所を( )で残し、それ以外は固定することです。
たとえば商品紹介型なら、こんな形にしておきます。
【商品紹介ひな形】
(商品名)、(ひとことでどんな商品か)です。
おすすめしたいのは、(誰の・どんな場面)。
(担当のひとこと/使ってみた感想)
▼ 詳しくはこちら
(リンク)
#(定番タグ1) #(定番タグ2)
投稿するときは、( )を埋めるだけ。書き出しの一行目で固まる、という一番つらい時間がなくなります。文章を「うまく」書く必要はありません。埋めれば、感じのいい投稿になるようにひな形の側で整えておくのがコツです。
ステップ3:毎回同じ部分は「固定パーツ」にする

投稿の中には、毎回ほとんど変わらない部分があります。そこは考えず、パーツとして使い回します。
- 定番ハッシュタグ:自社で必ず付けるタグの組み合わせ
- 締めの一言:「よかったらのぞいてみてください」など、いつもの結び
- リンクの案内文:「▼ 詳しくはこちら」などの誘導文
- プロフィール誘導:「プロフィールから公式サイトへ」の定型
これらを一か所(メモアプリやスプレッドシート)にまとめておき、コピーして貼るだけにします。毎回ゼロから打ち直さないだけで、地味に時間が浮きます。
なお、ハッシュタグやPR表記など「付け忘れると困る要素」は、投稿前チェックリストと合わせて確認すると安心です。
そのまま使える3つのひな形
型ごとのひな形の例を置いておきます。自社の言葉に置き換えて、たたき台にしてください。
ひな形1:お知らせ型
(お知らせの内容を一行で)。
(いつ・どこで・何が/簡単な詳細)
(読む人へのひとこと気づかい)
▼ 詳しくはこちら
(リンク)
#(定番タグ)
ひな形2:豆知識・お役立ち型
(読む人が「へえ」と思う一文)。
(そのちょっとした理由や背景を2〜3行で)
(自社商品・仕事とゆるくつなげる一言/なくてもOK)
#(定番タグ)
ひな形3:舞台裏・中の人型
(今こんな作業をしています、という一行)。
(そのようす・気持ちを素直に2〜3行)
(読む人への気づかいや、ちょっとした本音)
#(定番タグ)
舞台裏型で人柄をどこまで出すか迷ったら、「『中の人』の人柄を出す投稿と、出しすぎないラインの引き方」も参考になります。
テンプレートを「使い続ける」ための工夫
作って終わりにせず、続けられる形にしておくと効いてきます。
- 保存場所は1か所に決める(毎回探さないため)
- ひな形は「完璧」を目指さず、8割で運用する
- 使いにくいと感じたら、その場で1行だけ直す
- 月に一度、伸びた投稿の型をひな形に反映する
テンプレートは、育てるものです。最初から立派なものを作らなくて大丈夫。使いながら、自分の運用に合う形に少しずつ寄せていけば十分です。
あなたへの影響
- 投稿一本あたりの制作時間が短くなり、他の仕事に回せる
- 「書き出しで固まる」つらい時間がなくなる
- 投稿のトーンや構成がそろい、アカウントの印象が安定する
- 担当が忙しい日でも、投稿の質が落ちにくくなる
明日やること
- 過去1か月の投稿を見返し、多かった型を3〜4個メモする
- その型の中から、まず1つだけ穴埋めひな形を作る
- 定番ハッシュタグ・締めの一言を、コピー用に一か所へまとめる
- 明日の投稿を、作ったひな形の( )を埋めて1本書いてみる
投稿テンプレート整備チェックリスト
まず作る(今日ここまで)
- よく使う投稿の型を3〜4個に絞れている
- そのうち最低1つは、穴埋めできるひな形になっている
- 定番ハッシュタグ・締めの一言をまとめてある
- テンプレの保存場所を1か所に決めている
続けるための土台(余力があれば)
- ひな形を「8割で運用」と割り切れている
- 使いにくい箇所をその場で直す運用にしている
- 月1回、伸びた投稿の型を見直す時間を決めている

投稿を速くするのは、才能でも文章力でもありません。毎回考えていたことを、先にまとめて決めておくこと。それだけで、あなたの運用はずいぶん楽になります。今日、型を3つ書き出せたなら、もう仕組みづくりは始まっています。一度に全部そろえなくて大丈夫。ひとつずつで十分です。
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