肖像権とは?顔や姿を無断で使われない権利をやさしく解説
「この写真、本人に確認とった?」と言われてドキッとしたときに
イベントの様子やスタッフの集合写真、お客さまが写り込んだ店内の一枚。 投稿しようとした瞬間に「この人たち、載せて大丈夫だっけ」と不安になることがありますよね。 そこで関わってくるのが、肖像権という考え方です。
肖像権とは?ひとことで言うと
肖像権(しょうぞうけん)とは、自分の顔や姿を、勝手に撮られたり、勝手に使われたりしない権利のことです。 ざっくり言うと、「写っている本人の気持ちを無視して、その姿を公開してはいけない」という考え方です。 法律にこの名前の条文がはっきりあるわけではありませんが、これまでの裁判の積み重ねで認められてきた、誰もが持つ大切な権利です。

企業SNSの現場ではどこで使う?
実際の運用では、こんな場面で関係してきます。
- イベントや店内の様子を、人が写った写真で投稿するとき
- スタッフやお客さまの写真・動画を載せるとき
- お客さまの投稿(UGC)を、自社アカウントで紹介するとき
- 街中で撮った風景に、たまたま通行人が写り込んだとき
「写っている人が、公開を望んでいるか」を確認していない場面が、いちばん気をつけたいポイントです。
なぜ大事なのか
肖像権を知っておくと、よかれと思った投稿が、写っている人を傷つけたりトラブルになったりするのを防げます。 特にSNSは一度公開すると一気に広がり、後から消しても完全には取り消せません。撮られること自体が嫌な人もいますし、写る場面によっては困る人もいます。発信する側として、相手の気持ちを先に確認する習慣を持っておくと安心です。
具体例で見る
たとえば、お客さまが楽しそうに写った店内の写真を、本人に断らず投稿したとします。 本人が「知らないうちに自分の顔が会社の宣伝に使われた」と感じれば、トラブルになることがあります。一方で、撮るときに「SNSに載せてもいいですか」とひと声かけ、了承を得ていれば安心です。社員であっても、退職後の扱いなどを考えると、事前の合意があると安全です。
つまり現場では?
肖像権に気をつけるということは、人が写った投稿を全部やめることではありません。 「この人は、公開されることを了承しているか」を投稿前に確認する、ということです。撮影時にひと声かける、写り込んだ通行人はぼかす、といった小さな配慮を習慣にしておくと、迷いがぐっと減ります。
知らないとどう困る?
無断で人の写真を使うと、本人から削除を求められたり、トラブルに発展したりすることがあります。 それ以上に、「勝手に使う会社」という印象は信頼を損ないます。お客さまやスタッフが安心して写真に協力してくれる関係こそ、長く運用するうえでの財産になります。
よくある勘違い
- 「お店の中だから自由に撮って載せてよい」とは限りません。写っている人の了承は別に必要です。
- 「後ろ姿や小さく写っているだけなら大丈夫」とも言い切れません。本人とわかる写り方かどうかで変わります。
- 著名人の写真には、商品価値を守るパブリシティ権という別の論点もあります。個別に判断が難しい場合は、専門家に相談すると安心です。SNSの公開範囲の仕様も変わりやすい点に注意しましょう。
明日やるならこれ
次に人が写った写真を投稿する前に、「この人たちは載ることを了承しているか」を1枚分だけ確認してみましょう。これから撮る予定があるなら、「SNSに載せてもいいですか」と聞くひと言を、撮影の流れに加えるところから始めると確実です。
ひとことで言うと
肖像権とは、自分の顔や姿を無断で使われない権利のことです。撮る前・載せる前のひと声が、いちばんの安心材料になります。



